40代会社員は資格をどう選ぶ?限られた時間で考えた3つの判断基準

40代になってから、改めて資格の勉強に取り組むようになりました。

現在は証券アナリストの資格取得を目指しており、9月に一次試験を受験しました。

一方で、今後の仕事を考えると、公認内部監査人(CIA)や公認情報システム監査人(CISA)にも興味があります。

AIやデータ活用の重要性が高まっていることを考えると、G検定やデータサイエンティスト検定なども気になります。

ただ、当然ながら、これらをすべて勉強する時間はありません。

仕事もあれば、子育てもあります。ブログなど、会社の外で取り組みたいこともあります。

以前なら、興味のあるものから勉強してみようと考えていたかもしれません。

でも、40代になった今は、もう少し慎重に考えるようになりました。

資格として価値があることと、今の自分が時間を使って取得すべきことは、必ずしも同じではない。

今回は、実際にいくつかの資格を比較検討する中で考えた、40代の資格選びの判断基準を整理してみたいと思います。

目 次

40代の資格選びは、目的を明確にすることから始めたい

資格について調べると、難易度や合格率、勉強時間、転職市場での評価など、さまざまな情報が出てきます。

もちろん、どれも大切な情報です。

ただ、それだけで取得する資格を決めるのは少し違うと思っています。

例えば、難易度が高く、一般的に評価される資格であっても、自分の仕事や今後のキャリアとあまり関係がなければ、取得に使う時間が最善の投資になるとは限りません。

逆に、知名度がそれほど高くなくても、現在の仕事で必要な知識を体系的に身につけられるのであれば、十分に価値があると思います。

僕自身、将来的には会社のガバナンスを担う責任者になりたいと考えています。

取締役会の運営やグループガバナンス、内部統制など、これまで関わってきた領域の専門性をさらに高めたい。

同時に、企業価値や財務、投資家の視点も理解し、経営全体を見渡せるようになりたいと思っています。

そう考えると、資格を選ぶ基準も少し明確になります。

僕が今、重視しているのは次の3つです。

  • 今の専門性を深められるか
  • 将来やりたい仕事に必要な視点を広げられるか
  • 取得に使う時間に見合う価値があるか

判断基準① 今の専門性を深められるか

一つ目は、現在の仕事に関わる専門性を深められるかという視点です。

僕の場合、ガバナンスや内部統制がこれに当たります。

これまで実務を通じて経験を積んできましたが、経験だけで十分かというと、必ずしもそうではありません。

自分が経験してきた会社の仕組みや仕事の進め方が、一般的な考え方とどのような関係にあるのか。

体系的な知識を身につけることで、これまでの経験を整理し直すことにも意味があると思っています。

CIAを取得したいと考えている理由

そこで興味を持っているのが、公認内部監査人(CIA)です。

CIAは内部監査の専門資格ですが、内部監査だけでなく、ガバナンスやリスクマネジメント、内部統制などについて体系的に学ぶことができます。

僕自身、内部監査部門に所属しているわけではありません。

ただ、全社的な内部統制の推進やグループガバナンスに関わる立場として、内部監査の考え方を理解しておくことには意味があると考えています。

内部監査が何を確認し、どのような視点から組織を評価するのか。

それを理解することは、内部統制の仕組みを設計したり、改善したりする際にも役立つはずです。

また、資格を取得することで、これまで実務で培ってきた専門性を対外的に示すことにもつながると思っています。

もちろん、CIAを取得したからといって、ガバナンスの専門家として十分な能力が身につくわけではありません。

それでも、実務経験を体系的な知識で補強するという意味では、今の自分にとって優先度の高い資格だと考えています。

判断基準② 将来やりたい仕事に必要な視点を広げられるか

二つ目は、現在の専門性だけでなく、将来やりたい仕事に必要な知識を広げられるかという視点です。

この観点から取り組んでいるのが、証券アナリスト(CMA)の勉強です。

なぜガバナンスの仕事で証券アナリストなのか

ガバナンスと証券アナリストというと、一見すると少し離れた分野に思えるかもしれません。

ただ、僕自身はかなり関係が深いと感じています。

例えば、コーポレートガバナンス・コードでは、資本コストを意識した経営や企業価値の向上が重要なテーマになっています。

取締役会が経営戦略を議論する際にも、財務や資本市場の視点は欠かせません。

また、機関投資家との対話に関わる中で、ガバナンスの話だけでなく、企業の業績や事業戦略、企業価値についても理解しておく必要性を感じることがありました。

ガバナンスについて説明できても、財務や企業価値の話になると別の担当者に任せる。

それでも仕事は進みますが、将来的には、そうしたテーマをもう少し一体的に理解できるようになりたいと思っています。

証券アナリストの勉強を始めてから、財務分析や企業価値評価、ポートフォリオ理論など、これまで十分に学んでこなかった分野に触れることができました。

特に、資本コストや企業価値に関する考え方は、ガバナンスの仕事を別の角度から理解するきっかけになっています。

今すぐ日々の業務に直結する知識ばかりではありません。

それでも、5年後、10年後に目指す仕事を考えれば、今のうちに学んでおく意味があると思っています。

知識を得ることと、資格を取得することは別の価値がある

資格の勉強をしていると、「知識を身につけるだけなら、資格を取る必要はないのではないか」と考えることもあります。

これは確かにそのとおりだと思います。

実務に必要な知識を得るだけなら、書籍や研修、日々の仕事を通じて学ぶ方法もあります。

一方で、資格取得には別の価値もあります。

試験という目標があることで、普段なら後回しにしてしまう分野まで体系的に勉強できる。

また、一定の知識や能力を身につけたことを、社外にも分かりやすく示せる場合があります。

将来、今とは違う仕事に挑戦したり、社外で自分の専門性を説明したりする際には、資格が役立つこともあるでしょう。

ただし、その評価は資格の種類や職種、実務経験によって異なります。

学習によって得られる知識と、資格そのものが持つ対外的な価値。

この二つを分けて考えることも、資格選びでは大切だと思っています。

判断基準③ 取得に使う時間に見合う価値があるか

三つ目は、資格取得に必要な時間です。

40代になって、これが以前より重要な判断基準になりました。

仕事をしながら資格を取ろうとすると、勉強時間をどこかで確保しなければなりません。

僕の場合、共働きで子どもが二人いるため、平日の夜や通勤時間など、限られた時間を使って勉強しています。

ただ、仕事が忙しくなると、どうしても勉強は後回しになりがちです。

その中で新しい資格を一つ目指すということは、別のことに使えたはずの時間を、その勉強に充てるということでもあります。

だからこそ、「役に立ちそう」という理由だけでは決められません。

興味がある資格を、すべて取る必要はない

例えば、CISAにも興味があります。

ITガバナンスや情報システム監査は、企業のガバナンスを考えるうえで重要な領域です。

ただ、現時点の自分にとって、CIAより先に取り組むべきかと考えると、必ずしもそうではありません。

また、AIやデータサイエンスについても、基礎的な知識を身につけておく必要性を感じています。

G検定やデータサイエンティスト検定は、そのための選択肢になると思います。

しかし、AIやデータ活用の重要性が高いことと、自分が資格取得まで目指すべきことは別の話です。

まずは実際に仕事で活用しながら学ぶという方法もあります。

資格を取得しなくても、必要な知識を身につけることはできます。

その意味では、資格を取らないと決めることも、一つの選択だと思っています。

実際の取得順序は、まだ決めきっていない

ここまで考えてきたものの、実際に次は何を勉強するのかというと、まだ決めきっていません。

現在は、9月に受験した証券アナリスト一次試験の結果を待っています。

結果が分かるのは11月中旬の予定です。

もし一次試験を通過できていれば、次は二次試験を見据えて勉強を進めることになります。

一方で、合格できなかった科目があれば、その再受験も考えなければなりません。

その結果によって、CIAの勉強を始めるタイミングも変わってきます。

CIAを取得したいという気持ちはありますが、今すぐCMAの勉強を中断して切り替えると決めているわけではありません。

今のところ、どちらも自分のキャリアにとって意味があると考えています。

だからこそ、試験結果が出た段階で、改めて学習計画を考えたいと思っています。

以前なら、資格を取ると決めたら、そのまま次の資格まで計画を立てたくなっていたかもしれません。

でも今は、取得したい資格と、その取得順序を分けて考えています。

目指す方向性は決めておく。ただし、進め方は状況に応じて見直す。

限られた時間で勉強を続けるには、そうした柔軟さも必要なのだと思います。

40代の資格選びは、10年後の自分から逆算したい

資格を取ることには、分かりやすい達成感があります。

試験に合格すれば、努力した結果が目に見える形で残ります。

僕自身、資格取得にはそうした魅力も感じています。

ただ、資格を増やすこと自体が目的にならないようにしたいと思っています。

50歳になったとき、自分はどんな仕事ができるようになっていたいのか。

そのために、今の専門性をどこまで深める必要があるのか。

どのような分野の知識を広げておくべきなのか。

そして、そのために限られた時間をどう使うのか。

そうしたことを考えた結果として、必要な資格を選びたいと思っています。

もちろん、勉強してみて初めて興味が広がることもあるでしょう。

最初に決めた計画に、無理にこだわる必要もないと思います。

それでも、判断基準を持っておくことで、次に何を学ぶべきか迷ったときに、立ち戻る場所ができます。

40代の資格選びでは、「価値のある資格か」だけでなく、「これからの自分に必要な資格か」を考える。

今は、そんな考え方で勉強を続けていきたいと思っています。

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